2021年度第2回 先進コーティングアライアンス ADCAL勉強会
受付終了

超高硬度を示し、難削材の切削加工に適したTi(C, N)-W系サーメット

日時
令和3年6月18日(金) 15:00
講演:15:00-15:50  質疑応答:15:50-16:00
場所
オンライン開催(Teams)
参加資格
先進コーティングアライアンス会員限定
参加費
無料
申込締切
6月14日(月) まで
講演者
産業技術総合研究所 製造技術研究部門
トライボロジー研究グループ 主任研究員
村上 敬 様
ご略歴
1994年 京都大学大学院工学研究科修士課程修了
     工業技術院九州工業技術研究所入所
2001年 産業技術総合研究所研究員
2002年 京都大学工学博士(材料加工学)
2009年~現在 産業技術総合研究所主任研究員
専門:切削工具材料、放電プラズマ焼結、トライボロジー
講演内容
 航空機、発電用大型蒸気タービンなどの分野では、近年インコネル、スーパーステンレス鋼、チタン合金のような高機能材料が使用され、その使用量は増加傾向にある。ただしこれらの材料は切削加工時、刃先温度が1000℃近くまで上昇する難削材である。現在使用されている600℃以上で硬度が大幅に低下するハイスや低融点金属バインダーを用いた超硬合金、従来型のサーメットなどでは高能率の切削加工が困難である。

 最近、我々は特異な網目状微細組織を持ち、室温、1000℃でのビッカース硬度が従来の超硬合金・サーメットの2倍近い値を示すTi(C, N)-W系サーメットを開発し、さらにこの開発材製切削工具がインコネル718、スーパーステンレス鋼S32750相手に超硬合金K10より良好な耐摩耗性を示すことを明らかにした。講演当日は、上記開発材のTEM組織、高温硬度やインコネル、スーパーステンレス鋼相手の切削試験結果の詳細について説明する。
※お申込みは会員登録が必要です。
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