2021年度第4回 先進コーティングアライアンス ADCAL勉強会
受付終了
ポリマー固相成膜を可能にする ナノセラミック粒子の効果
マルチマテリアルコーティング
- 日時
- 令和3年9月10日(月) 15:00
講演:15:00-16:00 質疑応答:16:00-16:30 - 場所
- オンライン開催 (Teams)
- 講演者
- 東北大学工学研究科附属先端材料強度科学研究センター
センター長、教授
小川 和洋 先生 - ご略歴
- 1991年 千葉大学大学院工学研究科修士課程修了。
同年 日本鋼管(株)入社
1996年 同退職
1999年 東北大学大学院工学研究科博士課程後期3年の課程修了。博士(工学)。助手、講師、准教授を経て
2013年 東北大学教授(現職)
2019年 同大学大学院工学研究科附属先端材料強度科学研究センター長
専門分野:表面改質学,高温材料学,強度信頼性工学 - 講演内容
- これまでコールドスプレー法と呼ばれる固相成膜技術は、主に金属皮膜の形成に用いられてきました。しかし近年、一部のセラミックスやポリマー粒子の成膜も可能になってきています。ポリマー成膜の場合、ポリマー粒子のみでは成膜が困難であり、少量のナノセラミック粒子の添加により数mmオーダーの厚膜形成に成功しています。厚膜の形成は、ナノセラミック粒子表面に水酸基が存在するセラミックスの場合でのみ,成膜が可能であることを突き止めました。これは、粒子を基材へ高速で衝突させることにより、メカノケミカル反応が生じ、成膜が可能になったことが考えられます。
以上のように、これまで固相成膜が困難であった材料であっても、異種材料を組み合わせることにより、成膜が可能になり、機械的特性等の種々の特性を制御可能なオーダーメードなコーティングが可能になると考えています。本講演では、当方で実施している耐摩耗性、耐薬品性等に優れる超高分子量ポリエチレンおよび撥水性、耐食性に優れるフッ素系樹脂成膜に対するセラミックナノ粒子添加の効果について紹介致します。
- 参加資格
- 先進コーティングアライアンス会員限定
- 参加費
- 無料
※お申込みは会員登録が必要です。